ライン
Taxi Driver
ライン

と言ってもこれはガーナの人気ドラマのタイトルである。
毎週水曜日か木曜日かの夜7時半からの放映なのだが、いつも私も楽しみにしていた。
オープニングの音楽も可愛くてすぐに覚えてしまい
生まれたばかりの息子を良くこの曲であやしつけたものだった。
(今でも2歳になる息子のお気に入り)

   タクシー♪♪♪タクシー♪♪♪エンニャタクシードライバーノリベ♪♪♪
   タクシー♪♪♪タクシー♪♪♪エンニャタクシードライバーノリベ♪♪♪

   エンヤノワ♪♪♪エンヤノワ♪♪♪エンヤノワ♪♪♪エンヤノワ♪♪♪

   タクシー♪♪♪タクシー♪♪♪エンニャタクシードライバーノリベ♪♪♪

(注)(↑は私の耳に聞こえた通りのカタカナ表記なので実際の言葉とは微妙に違います)

ドラマの内容はと言うと
タクシードライバーである「TA」とその雇い主であるマスターRich
そしてタクシーの客や彼らの周辺の人々の日常をコミカルで楽しく
でも時にはシリアスに描いている。

ドラマの中の情景もガーナ人の生活が多少誇張されてはいるものの
実際にアクラ周辺の街中でロケをしているらしく見たことのある風景が
いつもドラマの中で映し出されていた。

ある晩はアメリカ大使館に行く客を乗せたことから起きるドラマだった。
 
アメリカ大使館へビザの申請をする為に向かう客を乗せた彼は
ビザの申請をする為に何10ドルと言う金額がかかる事に唖然とする。
何故ならガーナの平均年間賃金が何百ドルなのだから。
 
そしてそのアメリカ大使館の前で彼は車をとめて待っていると
次から次へとビザ申請のためにやってくる人ひとヒト・・・・
 
そして彼はタクシー仲間のいるところに戻るなりこうたずねる。
「○○ドル×○百(人)は幾らになるんだ、計算してくれ!」
そしてその結果を聞くやうなだれる彼を見て、いぶかしむタクシー仲間達。
「何か悪い事でもたくらんでいるのではないだろうか・・・」
TAの去ったあとやって来たマスターRich
タクシー仲間からTAの事を聞き何か企んでいるのではないかと不審がる。
 
実際はTAはただの手続きの為だけに何10ドルもとる事に納得いかないだけで
そして毎日その申請のためだけに大使館がすごい金額を稼いでいると思ったのだ。
 
これがその晩のドラマの始まりなのだが
このシチュエーションを見ただけでもガーナの日常が垣間見れる。
 
先進国と言われる国に住んでいる私達から見たら、手続きに¥7000と言われても
まあ仕方が無い事だと諦めもつくが、TAからして見たら10倍以上の金銭感覚のズレが生じてくる。
大使館がボル商売だと思うのも無理がない。
 
このドラマは私の滞在期間中の本当に一番のお気に入りであった。
アフリカと言えば動物やマサイ族ばかりではないのである
こう行った日常を描いた面白いドラマを見ると日本人の中のアフリカのイメージも広がると思う。
出来ればNHK辺りで日本にも紹介して欲しいくらいである。