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Baby Nana 1

BabyNana、私達の息子はガーナの病院で生まれた  その日は日曜日だった
前の日の朝から入院していたものの、なかなか生まれてこなく
次の日になっても陣痛は襲ってきてもまだまだのようだった
私は日本の童謡を歌ったりして何とか痛みを紛らそうとするのだがなかなかそうもいかない
夫が背中をずっとさすってくれたり励ましてくれるのだが
もう止めたいと何度思った事か・・・「I can't do it......」思わず言う言葉に
ずっとついていてくれた看護婦に叱咤激励されて痛みにこらえた
ついに日勤と夜勤の看護婦の交代の時間となってしまい
朝からついていてくれた看護婦も帰る準備をしなければならなくなった
彼女は「私は帰るけど、明日必ずあなたの赤ちゃんに会わせてね」と言って帰る準備を始めた

その日は私の担当医師は病院には来ていなかったので
かわりの医師がついに人口破水の処置をし始めた
その少し前に夫も疲れて来たので一度家に戻ると帰ってしまった後だった
そこからがあっという間だった
なかなか開かなかった子宮口が十分に開き始めてやっと分娩台に上がらせてもらえた
もう帰るはずだった最初の看護婦の彼女まで私を心配してまだ残っている

もう少し、もう少し、そんな時私の担当医師であるDr Aが
出先から私の様子を見るために民族衣装を着たままの正装姿でちょうどやって来た
そしてなんとDrはそのままの姿で汚れる事も厭わずに出産に立ち会ってくれた

なかなかの難産だったようで吸引分娩になった
「もう少し、頑張って」看護婦やDrに励まされ最後の力を振り絞る
「!!!Akwasi !!!」
その言葉で私達の赤ちゃんが男の子だと言うことがすぐに分った
何故ならガーナでは男女別に曜日ごとの名前があり
「日曜日生まれの男の子」は「Akwasi]と呼ばれると知っていたのだ

「NanaAkwasi!!NanaAkwasi!!」
看護婦達はそう言って新しい命を歓迎してくれた
「Nana」とはガーナのTwi語で「王様」(女性なら女王様)と言う意味なのだが
我が家の王様はこうやってこの世に誕生したのである


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